学際宇宙ゼミナールで扱える研究テーマでは、「天文文化」や「地方創生」に関わる分野で、地域や現実社会に関わることを重視しており、その範疇において、理系から文系、そして学際系まで、学生自身がやりたいことをテーマに設定できます。以下に研究テーマ例を示していますが、実際の研究テーマは、学生のやりたいことやスキルセットをベースに、相談によって決めていきます。
天文文化系
・星の文化館100cm反射望遠鏡を用いた観測天文学
・星空文化のオーラルヒストリー 〜 聞き手と語り手の相互作用で紡ぐ物語
・学校教育における天文教育のための使いやすいICT教材はどんなものか?
・インクルーシブデザインを取り入れた視覚障害者向け音楽で表現する宇宙
・科学への興味関心が低い層へ向けたサイエンスコミュニケーション
・観光資源としての星空の調査と星空観光の検討(アストロツーリズム)
・地域固有の星空文化は存在するか?また違いはあるのか?
・星空観賞における心理的効果に関する調査
・自然環境問題としての星空保護活動の実践研究
・電視観望を用いた都会における星空文化の醸成
・古民家天文台の運営検討、および地域の理解促進のためのコミュニケーション活動。
・宇宙の歴史においてどのように化学進化が進んできたのか?
・ITとAI技術を駆使したスマート空き家天文台 〜 いつでもどこからでも自分たちだけの天体観測を
※学際宇宙ゼミナールで取り組む宇宙研究は「宇宙をパーソナルイノベーションする」ことを目指し、「地域」と関わる機会を必ず設けています。例えば、星の文化館の大型望遠鏡でデータを取得したり、または自分の研究成果を地域に還元したりするなど、研究過程において地域で何らかの実践を行います。
地方創生系
・ライフイベント(進学、就職、結婚、出産、転居、死別など)に着目した人の心理状態の変化についての研究(キャリア心理学、青年心理学)
・地域内の繋がりを作るサードプレイスにおける居場所感についての研究(コミュニティ心理学)
・活気がなくなっていた商店街に対して地域住民を巻き込んだ祭りを開催し活性化(アクションリサーチ)
・参加型アクションリサーチ 〜 教育・経営・農業・伝統文化の変革
・使い方の困っている公園に対して、地域住民参加型のワークショップを開催し新たな遊び方を提案(アクションリサーチ)
・定点カメラや温度センサーなどのIoT技術導入による、農業や伝統工芸などの伝承効率化(後継者問題)
・高齢者の幸福感についての調査(高齢者心理学)
・まちづくりにおける地域医療と介護福祉サービスの充実度の統計的効果検証(統計的因果推論)
・地域内の回遊性向上を目指した観光用Webサイト「星野女子旅」の制作(Webマーケティング)
・質的調査と量的調査を組み合わせた地域マーケティングと地域ブランディング戦略
・地域マーケティングデータを収集するアプリケーション開発 〜 地方創生DX推進
・構造方程式モデリングを用いた統計的な心理・社会調査
・インスタントカメラを通して見えるディズニーリゾートの隠れた魅力に関する調査(都市の理解)
・ゼミで所有する空き家のリノベーション計画(例えば、空き家カフェなど)
・コミュニティデザイン学 〜 学生と社会人が交わる街中ワークショップ
過去のテーマ
卒業論文
2023年度
-飯島歩:福岡県八女市星野村における関係人口創出を目指した「星野村魅力体験ツアー」の開発と実践
-伊藤奈那:ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡を用いた活動銀河核のデータ解析
-小粥千優:福岡県八女市星野村における高齢者を対象とした星空案内の実践
-鈴木陸斗:りゅう座矮小銀河を対象とした広視野測光観測データ解析手法の構築
-田中菜々美:写真を通して見える東京ディズニーリゾートの楽しみ方に関する質的調査〜若者女性に焦点を当てて〜
-玉段雄真:福岡県八女市星野村における関係人口創出を目指した「星野村魅力体験ツアー」の開発と実践
-田村和眞:福岡県八女市星野村の中学生を対象とした星空授業の開発と実施
-富島拓海:地方の観光施設経営における統計的因果推論適用検討
2022年度
-梅澤夏記:福岡県八女市星野村における回遊性向上を目指した観光用 Web サイト「星野女子旅」の制作(HP
-榎本遥:Dragonfly望遠鏡を用いた空き家天文台計画〜オートガイダー制御システムの開発〜
-海老根孝樹:福岡県八女市星野村を事例としたボードゲーム型キャリア教育教材の開発
-大野雄輝:星野村鹿里地区における棚田保全活動に関わる後継者コミュニティへのアクションリサーチ
-芝侑:福岡県八女市星野村における空き家流通促進に向けた実務研究
-島田彩希:福岡県八女市星野村を事例としたボードゲーム型キャリア教育教材の開発
-清野未紗:Dragonfly望遠鏡による空き家天文台計画〜自動開閉ドーム模型のプロトタイプ制作〜
-勢〆彩希:星の⽂化館 100 cm 望遠鏡を⽤いた銀河ハローの多様性の観測的研究
2021年度
-市川紗妃:星野村における高齢者の幸福感についての調査
-太田隼:すばる望遠鏡/FOCASによるComa clusterの分光データ解析
-小野瑞季:Dragonfly Telephoto Arrayによる観測研究の先行研究調査
-菊池美結:Dragonfly望遠鏡を用いた空き家天文台計画~天文台建設サイトの選定と長期モニタリング観測~
-切通琴美:Dragonfly望遠鏡を用いた空き家天文台計画~オートガイドシステムの導入及び天文台建設サイト調査~
-佐藤恭輔:すばる望遠鏡/FOCASによるComa clusterの分光データ解析
2020年度
-五十嵐庸介:コロナ禍における星野村飲食店の実態調査
-加藤樹:ディープラーニングを用いた銀河の形態分類
-神尾菜月:Dragonfly 望遠鏡を用いた空き家天文台計画: 赤道儀制御と活用検討
-佐々木夏奈:星の文化館 100cm 反射望遠鏡の性能評価
-鈴木風音:Dragonfly 望遠鏡を⽤いた空き家天⽂台計画: CMOS の性能評価と活⽤検討
-増尾天佑:星のソムリエっ⼦計画〜星野村における簡易分光器を⽤いた授業検討〜
-皆川倫毅:星のソムリエっ子計画〜星野村における屈折望遠鏡を用いた授業検討〜
-宮原栞梨:Instagram における星景写真の「いいね!」数の要因分析
-森林太郎:矮小銀河の星形成史解明に向けた連星系の統計シミュレーション
2019年度
-池田優花:星野村住民に対する星空への関心度向上に向けたアクションリサーチ
-小上樹:アンドロメダ銀河ハローのHSCデータ解析手法の構築
-笹野美駒:星のソムリエ®資格制度が受講生にもたらす影響~星野村・星のソムリエ®講座 準ソムリエを事例に~
-髙橋あゆみ:ライフストーリーインタビュー法を用いた星と星野村住民の関係性の調査
-戸澤理紗:「星の村」活性化に向けたアクションリサーチの検討
-守角夏海:星景写真を通じた天文普及効果と地域活性化の可能性についての考察―星野村で活動する星景写真家を事例に―
修士論文
2023年度
-太田隼:すばる望遠鏡/Suprime-Cam, FOCAS を用いたかみのけ座銀河団の星形成率の推定
-佐藤恭輔:Study of the Formation Mechanism of Ursa Minor dSph using Subaru/HSC Wide-field Data
2022年度
-増尾天佑:地域と学校が連携した天文教育プロジェクトの持続可能性を目指した参加型アクションリサーチ
-森林太郎:すばる望遠鏡/Hyper Suprime-Camで探るりゅう座矮小銀河の星形成史
2021年度
-小上樹:すばる望遠鏡/Hyper Suprime-Cam用狭帯域フィルターNB515で探るアンドロメダ銀河恒星ハローの構造
-戸澤理紗:福岡県八女市星野村における空き家課題解決に向けたアクションリサーチの実践
2019年度
-奥田航大:全天スカイモニターの開発と運用
-唐澤安曇:法政大学二連望遠鏡HOTATEによる突発天体検出システムの構築
-福島めぐみ:すばる望遠鏡/CIAOとKeck望遠鏡/NIRC2によるDE Tauの高解像度撮像データの解析
-堀川和希:法政大学二連望遠鏡HOTATEの観測性能の改善
-望月亮吾:法政大学二連望遠鏡HOTATE観測データアーカイブシステムの構築
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